深度センサー三国時代、いよいよ開幕か!?

先日、4月23日をもってOpenNIサイトが閉鎖されるとの情報を目にしました。 OpenNIとは、通常Windowsからしか扱えないKinectセンサーを、LinuxやMacからでも扱えるようにする為のライブラリの事です。これをオープンソースとしてこれまで無料で公開されていたのですが、サイト閉鎖後はダウンロードする手段が途絶えてしまいます。 サイトが閉鎖される背景ですが、OpenNIを提供したPrimeSenseが昨年Apple買収された事による要因が高いと見られます。

現在、深度センサーはホットな技術です。多くの企業がこの技術に目をつけ、より強力なサービスを開発しようとしています。

この分野でダントツ先頭を走っているのが、ご存じの通りKinectを生み出したMicroSoftです。この点に関してはもはや説明は要らないですね。現在は自社のゲーム機にKinectのバンドルまで行い、その裾野を広げようとしています。

次にGoogle。後発故MicroSoftは違う市場を狙ってか、スマートフォンで深度センサーを使用した技術を研究中です。この研究はProject Tangoと呼ばれております。Googleが開発!KinectっぽいAndroid端末

さてAppleですが、前述のPrimeSenseを昨年360万ドル(現在の為替で370億円!)で買収しました。そこまでしてもPrimeSenseの技術が欲しかったのでしょうか。 ちなみに分かりやすいデモ動画がありましたので紹介しておきます。

確かにこの技術は……未来ですね。

 

買収後、Appleは具体的な動きをこれまで見せていないのですが、MaciPhoneへの利用を考えているのは自明の理かと思います。そして、今回のOpenNIのサイト閉鎖から判断するに、いよいよ本腰を入れて動き出そうとしているのでしょう。

さて、日本でも深度センサーを使用した研究は活発です。このほど慶応義塾大学がKinectを利用したシステムを開発しました。 それも日本の得意分野であるロボットとの連携です。

その技術を利用したデモ動画がありましたのでご覧ください。 ロボットが注文を受け付け、ドリンクの用意から配膳まで行ってくれるサービスです。 ちなみにKinectの利用用途は主に人間の識別に使われているそうです。

 

MicroSoft、Google、そしてApple。 彼らが切望する深度センサーを利用した技術はどのようなサービスに生まれ変わって私たちに届けられるのでしょうか。今後も各社の動向には目が離せないですね。

 

木曜日担当 Window開発チーム 古村



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