Laravelの定数管理方法
- 2025年6月19日
- 技術情報
今回は、Laravelにおける定数の管理方法を紹介したいと思います。
各方法とその特徴、用途を以下にまとめます。
.env ファイルを使用する方法(環境変数)
環境ごとに異なる値(APIキー、DB接続情報など)を .env ファイルで管理します。
使用例
API_KEY=abcd1234
コントローラ内などで以下のように使用します。
$apiKey = env('API_KEY');
特徴
環境ごとに値を切り替えやすい(本番・開発など)
APIパスワードなどセキュアな情報をコードにハードコーディングせずにenvファイルに記述をおこない、gitignoreでコミット対象からも除外しておく。
キャッシュされないので変更が即時反映される
config/const.php ファイルを使う方法
独自の設定ファイルを config/const.php のように作成し、アプリ全体で共有したい定数を定義する。
例:config/const.php
return [
'status' => [
'active' => 1,
'inactive' => 0,
'deleted' => -1,
],
'user_roles' => [
'admin' => 1,
'user' => 2,
],
];
使用方法:
$status = config('const.status.active'); // 1
特徴
アプリ内の定数をまとめて管理できる
配列構造で柔軟に対応できる
Laravelの php artisan config:cache によって高速アクセスが可能
define() 関数で定義(グローバル定数)
例:
define(‘APP_VERSION’, ‘1.0.0’);
使用方法:
echo APP_VERSION;
特徴・注意点
グローバルスコープで使用できる
Laravelでは基本的に config や env で管理することが多い
Enum を使う(PHP 8.1以上)
概要
PHP 8.1以降で導入された enum を使って型安全な定数を定義できる。
例:
app/Enums/UserStatus.php
enum UserStatus: int {
case Active = 1;
case Inactive = 0;
case Deleted = -1;
}
使用方法:
$status = UserStatus::Active;
特徴
型安全(間違った値の代入を防げる)
木曜日担当:nishida
nishida at 2025年06月19日 10:00:00