Vue.jsの基本 #3
- 2025年12月11日
- 技術情報
前回に引き続きJavaScriptフレームワークのVue.jsの基本について説明します。
Vue.jsは、HTMLに動きをつけたり、ユーザー操作に応じてリアルタイムに画面を更新したりするためのフレームワークです。
この記事では、Vue.jsの中でも特によく使われる テンプレート構文(HTML側) と ロジック(JavaScript側)を紹介します。
JavaScript側の基本構造
Vue 3 では Composition API(setup関数) と Options API(data, methods, computedなど) の2通りがあります。
今回は Options API(data, methods, computedなど)について簡単に紹介します。
data():Options APIでデータを定義する
export default {
data() {
return {
message: 'こんにちは!',
count: 0
};
}
};
data() は画面で使うデータを定義します。
戻り値のオブジェクトがVueインスタンスの状態になります。
computed:計算済みプロパティ(リアクティブな値の加工)
export default {
data() {
return { price: 100, taxRate: 0.1 };
},
computed: {
totalPrice() {
return this.price * (1 + this.taxRate);
}
}
};
computed は、他のデータから自動的に計算される値を定義します。
キャッシュされるため、無駄な再計算を防ぎます。
methods:関数(イベント処理など)
export default {
data() {
return { count: 0 };
},
methods: {
increment() {
this.count++;
}
}
};
イベント時の動作などを関数としてまとめておく場所です。
テンプレートからは @click=”increment” のように呼び出せます。
mounted:コンポーネントが画面に表示されたあとに実行
export default {
mounted() {
console.log('コンポーネントがマウントされました!');
}
};
mounted() はVueコンポーネントが実際にDOMに描画された直後に呼ばれます。
APIデータ取得や初期設定などに使います。
木曜日担当:nishida
nishida at 2025年12月11日 10:00:00