Radeon AI PRO R9700:国内価格は約26万円、ローカルAI時代の比較的リーズナブルなGPU登場

AMDの最新GPU「Radeon AI PRO R9700」が、日本国内でも一部の販売店やBTOメーカーを通じて入手可能になりつつあります。
一部ショップではおよそ26万円前後(税込)の価格帯で案内されており、AI開発や生成AI処理を“ローカル”環境で行いたいクリエイター・エンジニアにとって、ついに手が届く本格的な選択肢が見えてきました。
(参考:AMD公式サイト

1. 製品概要

Radeon AI PRO R9700は、最新のRDNA 4アーキテクチャを採用したワークステーション向けGPUです。
特徴は32GBの大容量GDDR6メモリと、AI推論・生成タスク向けに最適化された新しい演算ユニット。AIの学習、画像生成、自然言語処理など、複雑なタスクを高速にこなせる仕様になっています。

2. 日本国内の販売価格

登場当初は40〜50万円台のBTO構成で搭載される例が多かったものの、最近では国内ショップや通販サイトで26万円前後(税込)という価格帯で取り扱いが確認されています。
海外での参考価格(1,299ドル)を考えると、為替や流通コストを加味しても比較的リーズナブルな水準といえるでしょう。

この価格帯で32GBのVRAMとPCIe Gen5対応を備えるGPUは希少で、“ローカルAI用途を想定したGPUとしてコストパフォーマンスが高い”との評価も出始めています。

3. どんな人に向いている?

  • AI開発者・研究者:大規模言語モデル(LLM)や画像生成AIを自分の環境で試したい人。
  • 企業・自治体:データを社外に出さず、オンプレミス(社内環境)でAIを動かしたい組織。
  • クリエイター:生成AIを業務の一部に組み込みたいデザイナーや映像制作者。

4. 購入時のチェックポイント

R9700は性能が高い分、導入環境にも注意が必要です。

  • 消費電力:最大300Wクラス。電源ユニットは余裕を持って750W以上が望ましい。
  • 冷却:ワークステーション級のエアフロー設計が必要。
  • ソフトウェア環境:AI用途ではAMDのROCm対応や、PyTorch/TensorFlowのサポート状況を確認。

まとめ

Radeon AI PRO R9700は、高性能・大容量メモリ・最新規格対応の三拍子が揃い、ローカルAIを実践したい人にとって現実的な選択肢となりつつあります。
ワークステーション向けGPUとして設計されているため、導入時は電源・冷却環境に配慮しつつ、ソフトウェアサポートを確認することが重要です。

水曜担当:Tanaka



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