技術者じゃなくてもアプリが開発できてしまうPowerApps

クラウド事業が好調なMicroSoft。さらに最近ではAIにも力を入れMicrosoft Bot Frameworkをアップデートも行い、自然言語までカバーできるようになりました。
そんな中、我々技術者にとってインパクトのあるサービス(のプレビュー版)を開始しました。それがMicrosoft PowerAppsです。
PowerAppsとは、何か。それはプログラムの知識が無くともアプリの開発が出来てしまうサービスです。

本来アプリの開発は、どのプラットフォームに対しても専用の知識、技術が必要とされ、敷居が高いイメージでした。
ですが、シンプルなアプリであればPowerAppsで開発出来てしまうのです。
(私も少しだけ触ってみたのですが、パワーポイントにマクロを埋め込んでいくような感じで作成できそうです。)
アプリが使用するデータも、DBとかも使わず、普通にクラウド上に置いてあるExcelからデータの取得が出来ます。Excelのデータをそのまま引っ張ってこれるのは、既存の資産をそのまま流用出来るので、とても魅力的ですね。

折角なので、実際に触ってみて、どんなアプリが作成出来るのかイメージを掴みたいと思います。

とりあえず、PowerApps自体はアプリなので、まずはマイクロソフトストアからインストールします。
ログインを求められるのでOffice365のアカウントでログインします。
起動すると、最初から6つのサンプルアプリが用意されていました。なので、こちらを順次触ってみて、どういったアプリが開発出来るのか確かめていきます。

Asset Checkout

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画面上部にスクロール可能なサムネイル画像のリストが配置されています。
中段にはタブがあり、下段のリストを切り替えれるようになっています。中段左側には文字列検索のフォーム、右側にはソート順を切り替えれるようになっています。また、下段のリストはタップすると入力フォームの画面に遷移出来ます。

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スクロール、リスト、入力フォーム、検索フォームが用意されており、アプリのレイアウト、部品としては必要な物は揃っていますね。

Budget Tracker

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集計アプリとしてのサンプルでしょうか。注目すべきは円グラフ。
中身を確認したところ、中央下段のExpensesの項目の集計結果をそのまま円グラフとして表示できるみたいです。
意外とアプリで円グラフを表示するのは大変な作業なので、標準で用意されてのは嬉しいです。

Cost Esimator

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コレは意外だったのですが、地図が利用できます。現在地もちゃんと取得出来るみたいです。
地図が使える事により、アプリの利用用途も広がりますね。

Product Showcase

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見た目がイイ感じですね。作り方次第ではこんなアプリも作れるという事ですね。
画面上部に再生ボタンがあり、タップすると動画も再生できます。

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画面下部の丸いボタンをタップすると、下のような画面に遷移します。

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レイアウトも意外に自由に組み立てれるようですね。

Service desk

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チケット発行アプリです。少し手を加えてタスク管理として使いたい感じですね。

Site inspection

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これまで使われていた機能を組み合わせた感じですね。
Webアプリのようにタップしたサムネイルを上段の画像に反映させる事も出来ます。

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ざっと見た感じでは、アプリとしての基本機能は備わっているようですね。
普通に社内用の業務アプリとしても使えそうな感じです。
アプリの公開も特定多数(大抵は社内のユーザー)にも出来ますし、Microsoftのクラウドサービスを利用しているのならば利用価値はあるんじゃないでしょうか。
現在はプレビュー版で、基本無料で試せるので、今の内に色々と触ってみるのもいいかもしれません。
ブログラムの知識は不要とはいえ関数も使用するので、誰でも開発が可能というわけではなく、どちらかというと、これまでVBAでちょっとしたマクロを組んでいた人向けなのかもしれません。

金曜日担当 Window開発チーム 古村



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