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- 2025年7月17日
- AI
AIノートアシスタント「NotebookLM」の使い方と活用例
近年、生成AIの進化によって、仕事や学習のスタイルは大きく変わりつつあります。そんな中、注目を集めているのが Googleの「NotebookLM」 です。
この記事では、「NotebookLMとは何か?」から、実際の活用シーンまで、具体的な使用例を交えて紹介します。
NotebookLMとは?
NotebookLM は、Googleが提供するAIノートアシスタントです。
自分の持っている資料(PDF、Webサイト、Googleドキュメントやスライドなど)をアップロードすると、AIがその中身を読み取り、質問への回答を行ってくれます。
NotebookLMの主な特徴
1.資料を読み込ませてAIに質問できる
2.資料を要約してくれる
3.対話形式で補足説明が受けられる
4.記事やレポートの下書きにも対応
5.出典リンクを明確に表示してくれる
NotebookLMは、AIが回答した情報の出典元(資料名・ページ位置)を明確に示してくれるのも大きな特長のひとつです。
◯こんな場面で便利です
・回答の根拠となる資料の場所がすぐに分かる
・回答の信頼性や正確性を自分で確認できる
・レポートや資料作成時にも引用元として活用できる
例えば、「この内容ってどこに書いてあった?」というときでも、NotebookLMは参照元をハイライト付きで教えてくれるため、あとから見直したいときに便利です。
NotebookLMの使い方:基本ステップ
1.アクセス
以下のNotebookLM公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
https://notebooklm.google.com/

2.ノート作成
画面上の「+ノートブックを新規作成」からノートブックを作成します。
3.資料をアップロードまたはリンク追加
PDF、Googleドキュメント、スライドなどをアップロード
最大50件までファイルを追加可能です。

4.チャット形式でAIに質問
画面右側のチャット欄に質問を入力すれば、AIがその場で回答してくれます。
NotebookLMの活用例
① 購入した製品の取扱説明書・マニュアルPDF
用途:
購入した製品のマニュアルPDFを読み込ませておけば、機能や操作方法がすぐ確認できます。
質問例:
「この機種でWi-Fi接続する方法は?」
「省エネモードの設定手順を教えて」
「エラーが出たときの対処法は?」
メリット:
紙のマニュアルを探す手間が省け、AIに聞けばすぐに答えてくれます。
② 大学の講義資料・教科書PDF
用途:
授業の復習や試験勉強のサポートとして活用。
質問例:
「この章のポイントをまとめて」
「この用語を中学生でもわかるように説明して」
「試験に出そうなところを教えて」
メリット:
分厚い参考書から知りたい項目の要点をつかめます。
難しい内容もわかりやすい言葉で説明してくれます。
③ 会社の就業規則・人事関連資料
用途:
就業ルールや福利厚生に関する疑問をその場で解決。
質問例:
「育児休暇の取得条件は?」
「遅刻や早退の扱いについて教えて」
「副業は禁止されてる?」
メリット:
人事に確認する前に、自分でサッと調べられるのが便利です。
④ 過去の社内資料(報告書・会議録など)
用途:
過去のプロジェクト資料から必要な情報を素早く抽出。
質問例:
「このプロジェクトの目的と成果を教えて」
「関係者の一覧を出して」
「次回会議の準備として、重要な論点をまとめて」
メリット:
膨大な資料の中から、探す・読む・まとめるを一気に省略できます。
まとめ
NotebookLMは資料を読み込ませてこそ真価を発揮します。
NotebookLMは“読むのが大変”“どこに何が書いてあるかわからない”“難しくて内容が理解できない”といった悩みをAIで解決してくれるツールです。
NotebookLMの強みは、「読む手間」「探す手間」「理解する手間」を大幅に減らせる点にあります。さらに 「どこから得た情報なのか」が一目で分かる出典表示があることで、安心して活用できます。
NotebookLMはこんな人におすすめ
学生:レポート作成や教科書の理解に
社会人:会議資料の整理や情報収集に
研究者:論文レビュー、調査ノート作成に
Google製の安心感もあり、使い勝手も良いので、ぜひ一度試してみてください!
木曜日担当:nishida
nishida at 2025年07月17日 10:00:00
- 2025年7月09日
- AI
拡散型LLM「Mercury」が発表
tanaka at 2025年07月09日 10:00:00
- 2025年7月03日
- 技術情報
Docker for Windowsの「WSL Integration」エラーとその対処法
今回は、Docker for Windows を使用中に発生した「WSL Integration」関連のエラーと、その対処方法について共有したいと思います。
発生したエラー
先日、Docker コンテナを起動しようとしたところ、以下のエラーが表示され、再起動しても解消されませんでした。
WSL integration with distro 'Ubuntu' unexpectedly stopped. Do you want to restart it?
configuring docker in Ubuntu: docker cli config: failed to write file: exit status 2
前日までは問題なく動作していたため、WSL(Windows Subsystem for Linux)側が不安定になっているのではないかと考え、次のコマンドで WSL を一度シャットダウンしました。
wsl --shutdown
再び Docker Desktop を起動すると、今度は以下の別のエラーが発生しました。
WSL integration with distro 'Ubuntu' unexpectedly stopped. Do you want to restart it?
retrieving homedir for Ubuntu distro: getting home folder for Ubuntu distro: running echo $HOME in Ubuntu: sending to distro: write |1: The pipe is being closed.
再起動を試みてもコンテナの起動には至らず、Ubuntu 側の WSL 環境が壊れている可能性が考えられました。
WSL(Ubuntu)に直接ログインできるか確認
念のため、WSL 上の Ubuntu に直接ログインできるか確認してみました。
wsl -d Ubuntu
すると以下のように、正常にログインできました:
Welcome to Ubuntu 22.04.2 LTS (GNU/Linux 4.4.0-19041-Microsoft x86_64)
…
linux@LAPTOP:/mnt/c/Users/nishida$
このことから、WSL 自体は正常に動作しており、Docker Desktop 側の連携に問題があると判断しました。
一時的な回避策:WSL Integration をオフにする
以下の手順で、WSL との連携を一時的に無効化してみました。
1. Docker Desktop を開く
2. Settings > Resources > WSL Integration に移動
3. 「Enable integration with my default WSL distro」のチェックを外す
4. Docker Desktop を再起動
この状態では WSL 経由での連携はできませんが、Docker コンテナの起動自体は可能で、開発作業も継続できることが確認できました。
・Windows 側(cmd、PowerShell、VSCode など)から docker CLI の利用は可能
・Vue.js プロジェクトのビルドも問題なし
→ただし、WSL(Ubuntu)内では docker コマンドが使用できません。
恒久的な対処:WSL バージョンを 2 にアップグレード
より根本的な解決策として、Ubuntu を WSL 1 → WSL 2 にアップグレードすることにしました。これは再インストール不要で、次のコマンドでアップグレード可能です:
wsl –set-version Ubuntu 2
変換後に再び Docker Desktop の設定画面へ行き、
Settings > Resources > WSL Integration にて
「Enable integration with my default WSL distro」にチェックを入れ直して保存。
この後は、エラーも表示されず、WSL との連携も正常に復旧しました。
同じようなエラーに遭遇した方の参考になれば幸いです。
参考リンク:
WSL 2 へのアップグレード方法(Microsoft)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install
木曜日担当:nishida
nishida at 2025年07月03日 10:00:00
iPhoneでマイナンバーカード
tanaka at 2025年06月25日 10:00:00
- 2025年6月19日
- 技術情報
Laravelの定数管理方法
今回は、Laravelにおける定数の管理方法を紹介したいと思います。
各方法とその特徴、用途を以下にまとめます。
.env ファイルを使用する方法(環境変数)
環境ごとに異なる値(APIキー、DB接続情報など)を .env ファイルで管理します。
使用例
API_KEY=abcd1234
コントローラ内などで以下のように使用します。
$apiKey = env('API_KEY');
特徴
環境ごとに値を切り替えやすい(本番・開発など)
APIパスワードなどセキュアな情報をコードにハードコーディングせずにenvファイルに記述をおこない、gitignoreでコミット対象からも除外しておく。
キャッシュされないので変更が即時反映される
config/const.php ファイルを使う方法
独自の設定ファイルを config/const.php のように作成し、アプリ全体で共有したい定数を定義する。
例:config/const.php
return [
'status' => [
'active' => 1,
'inactive' => 0,
'deleted' => -1,
],
'user_roles' => [
'admin' => 1,
'user' => 2,
],
];
使用方法:
$status = config('const.status.active'); // 1
特徴
アプリ内の定数をまとめて管理できる
配列構造で柔軟に対応できる
Laravelの php artisan config:cache によって高速アクセスが可能
define() 関数で定義(グローバル定数)
例:
define(‘APP_VERSION’, ‘1.0.0’);
使用方法:
echo APP_VERSION;
特徴・注意点
グローバルスコープで使用できる
Laravelでは基本的に config や env で管理することが多い
Enum を使う(PHP 8.1以上)
概要
PHP 8.1以降で導入された enum を使って型安全な定数を定義できる。
例:
app/Enums/UserStatus.php
enum UserStatus: int {
case Active = 1;
case Inactive = 0;
case Deleted = -1;
}
使用方法:
$status = UserStatus::Active;
特徴
型安全(間違った値の代入を防げる)
木曜日担当:nishida
nishida at 2025年06月19日 10:00:00