翻訳や文字起こしを視界の中へ――AIスマートグラス「INMO GO3」が国内発売
- 2026年7月30日
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スマートグラスというと、目の前に大きな仮想画面を表示し、動画やゲームを楽しむための機器を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、最近登場している製品では、翻訳や文字起こし、原稿の表示など、日常生活や仕事を支援する機能が増えています。
今回発売されたINMO GO3も、映像を楽しむことより、必要な情報を視界の中で確認することに重点を置いた製品です。
● 必要な情報をメガネの中に表示
INMO GO3は、両眼用のMicroLEDディスプレイを搭載したメガネ型の端末です。
スマートフォンと連携し、翻訳された文章や通知、原稿などをレンズ部分へ表示します。スマートフォンを手に持たなくても、正面を見たまま情報を確認できることが特徴です。
表示はフルカラーではなく緑色を中心としたシンプルな画面で、解像度は640×480、視野角は30度となっています。
大画面で映画を見るようなARグラスとは異なり、文章や案内を必要なときに確認する小型の情報端末に近い製品と言えそうです。
● リアルタイム翻訳や字幕表示に対応
特に力を入れているのが、会話の翻訳機能です。
相手が話した内容を認識し、翻訳結果を字幕として視界に表示できます。外国語での会話や講演、海外旅行、訪日客への案内などでの利用が想定されています。
一部の主要言語についてはオフライン翻訳にも対応しており、通信環境が不安定な場所で利用できる可能性もあります。
ただし、実際の翻訳精度や表示までの遅れについては、周囲の騒音や通信環境、話し方などにも左右されると考えられます。製品仕様だけでなく、実際の利用環境でどこまで自然に使えるかが重要になりそうです。
● 会議の文字起こしや原稿表示にも活用
翻訳以外にも、録音した内容の文字起こしや要約、AIアシスタント、写真翻訳などの機能が用意されています。
プレゼンテーションや動画撮影で使える原稿表示機能も搭載されており、話す速度に合わせて原稿を確認する使い方が想定されています。
これまで原稿を確認するには、モニターやスマートフォンへ視線を移す必要がありました。メガネの中に原稿を表示できれば、前を見たまま話しやすくなる可能性があります。
会議の文字起こしや要約についても、スマートグラスが単なる表示装置ではなく、仕事を補助する端末へ変化していることを感じさせる機能です。
● 交換式バッテリーを採用
ウェアラブル機器では、バッテリーの持続時間が使いやすさに大きく影響します。
INMO GO3は交換式バッテリーを採用しており、標準パッケージには本体に装着するものとは別に、予備バッテリーが付属します。
バッテリー残量が少なくなった場合は、予備のバッテリーへ交換し、取り外したものを専用ケースで充電できます。
公表されている連続使用時間はバッテリー1個あたり約8時間ですが、会話翻訳など負荷の高い機能を使い続けた場合は約2.5~3時間とされています。
実際の使用時間は画面の明るさや通信状況、使用する機能によって変わるため、長時間利用では予備バッテリーを前提に考えた方がよさそうです。
● AIグラスは実用的な道具になれるのか
これまでのスマートグラスには、未来的ではあるものの、具体的な使い道が分かりにくい製品もありました。
最近は、
- 会話をリアルタイムで翻訳する
- 話した内容を文字として記録する
- 会議の内容を要約する
- 原稿や案内を視界へ表示する
- 必要な情報を音声で呼び出す
といった、日常や仕事の中で想像しやすい機能が増えています。
INMO GO3も、AIグラスを特別な映像体験のための機器ではなく、スマートフォンを見る回数を減らすための補助端末として提案した製品と言えそうです。
一方で、翻訳や文字起こしの精度、装着感、発熱、バッテリー、普段使いされるために確認すべき点は少なくありません。
今回の国内発売によって、実際の利用者からどのような評価が出てくるのかにも注目したいところです。
AIグラスが一部のガジェット好き向けの製品にとどまるのか、それともスマートウォッチのように日常へ定着していくのか。翻訳や仕事支援を重視した製品の登場は、その可能性を考える一つの材料になりそうです。
水曜担当:Tanaka
tanaka at 2026年07月30日 10:00:00