[IdeaLens K2+] Unity 2017.2でBuild failureが発生する場合の対処方法
今回はスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイ[IdeaLens K2+]用のVRアプリをUnity 2017.2で実装し、ビルドをおこなう際にBuild failureが発生した場合の対処方法を紹介します。
IdeaLens K2+ とは?
IdeaLens K2+ は、PC不要のスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイです。
内蔵OSはAndroid6.0ベースのIdeal OSです。

IdeaLens K2+ 製品概要
https://www.vr-japan.co.jp/wp/product.html
IdeaLens K2+用SDKの動作環境
[IdeaLens K2+]用にVRアプリを開発するためにはIVRSDK 1.3.3f8が必要で、
このSDKを使用するにはUnity 2017.2のバージョンが必要です。
IdeaLens SDK 動作環境
https://www.vr-creek.com/hubfs/developer/about/index.html
Build failureが発生
Unity 2017.2を使用して[IdeaLens K2+]用のVRアプリの実装をおこない、ビルドをおこなう際に以下のエラーが発生しました。

コンソールには以下のエラーが出ていました。

AndroidのSDKのパスが正しくないと記載されているので、Unity PreferencesのExternal ToolsでAndroidのSDKパスの確認をおこないました。

上図のように「C:\Users\Gigas\AppData\Local\Android\Sdk」に設定されており、問題はなさそうです。
AndroidStudioのほうでAndroid SDK Toolsのインストール確認をおこないました。

上図のようにバージョン26.1.1がインストールされていました。
Build failureが発生する場合の対処方法
IdeaLens公式サイトで対処方法の記載なく、困っていたところUnityのフォーラムで以下の記事がありました。
unity3d 5.5.0fx Unable to list target platforms error
https://forum.unity.com/threads/unity3d-5-5-0fx-unable-to-list-target-platforms-error.446096/
使用しているOSやUnityのバージョンに違いはあるものの、エラー内容はほぼ同じです。
この中にAndroid SDK Toolsのバージョンを25.2.3にダウングレードしたら改善されたとの報告があったので試してみました。
上記フォーラムにあるAndroid SDK Tools バージョン 25.2.3のダウンロードリンクは今は機能していないようですが、以下からダウンロードすることができました。
Android SDK Tools バージョン 25.2.3 Windows
https://dl.google.com/android/repository/tools_r25.2.3-windows.zip
ダウンロード後、 C:\Users\Gigas\AppData\Local\Android\Sdk\tools の中身を、上記からダウンロードしたファイルに入れ替えをおこないました。
その後、AndroidStudioのほうでAndroid SDK Toolsのインストール確認をおこないました。

上図のようにバージョン25.2.3にダウングレードされたことが確認できました。
この状態でUnityでビルドをおこなったところ、Build failureが発生することなく、正常にビルドをおこなうことができました。
木曜日担当:nishida
nishida at 2021年03月04日 10:00:08