OpenAI GPT API(9) ステップバイステップで考える

今回も引き続きOpenAI APIのプロンプトデザインについて紹介します。
OpenAI APIのレスポンスは必ずしも正確な情報ではなく、
誤った情報をあたかも正確であるかのようにレスポンスされる場合もあります。
今回はそのような場合のプロンプトデザインの例を紹介します。

OpenAIが誤回答するプロンプト

以下のプロンプトを作成しました。

太郎は花子より3歳年上です。花子は二郎より2歳年上です。
もし二郎が20歳だった場合、太郎と二郎の年齢を教えてください。

少し込み入った質問ですが、整理すると
二郎 20歳
花子 22歳(花子は二郎より2歳年上)
太郎 25歳(太郎は花子より3歳年上)
になりますので、解答は
太郎は25歳で二郎は20歳になります。

このプロンプトをOpenAI APIに投げると、
一発で解答を導き出そうとするためか、
以下のような誤ったレスポンスが返ってきます。

太郎は25歳ですが、OpenAI APIからのレスポンスでは
太郎は23歳となっており間違っています。

ステップバイステップで考える

この問題を解決するためにプロンプトに
「ステップバイステップで考えてください」
と追記します。
こうすることで、OpenAI APIは一回で回答を出そうとしないで、
順序立てて考えてから解答を導き出すようになります。
以下実行例です。

このようにまず花子の年齢を計算してから太郎の年齢を出すように
なりましたので、正しい回答が得られました。
これはOpenAI APIが誤った回答をおこなった場合の対処方法のひとつの例になります。

木曜日担当:nishida



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