Kinectの今後を考えてみる
- 2015年9月10日
- Kinect
早いものでKinect for Windows v2 センサーのオープンベータ版が世に出てから1年以上経ちました。 出た当初は手探りでその可能性を模索していましたが、現在はやや落ち着いた感があり、主な利用法も絞られてきたように感じます。 そこで最近の事例を紹介しながら、Kinectは今後どういった方面で活用されるかを考えていきたいと思います。
デジタルサイネージ
Kinectの基本はNUI:Natural User Interface(ナチュラルユーザーインターフェース)。 人の動きを検出できる事から、画面に一切触れる事なくジェスチャーのみでコンテンツの操作を行う事が可能となります。これを利用しディスプレイやキーボードから離れた場所からコンテンツを操作する事が可能となります。
また、(ユーザーが操作できる)デジタルサイネージといえば高価な大型ディスプレイを用意する印象が強いですが、Kinectを使用する事で、壁とプロジェクターがあればどこでもデジタルサイネージとなる事が出来ます。
エンターテインメント
例えばゲームは現在に至るまで指だけで操作を行っていました。ですが、Kinectの登場により全身の好きな部分をゲームのインタフェースとなる事が可能となりました。またその気になれば、表情や目の動きだけで操作を行う事も可能です
実際に手足を動かすというのは、直感的でありながら「指だけの操作」という制限から解放された事により、新しい可能性が広がった事を意味します。また流行りのVRヘッドを組み合わせるという事により、高い没入感を得る事が出来るでしょう。
医療
もうじき訪れる高齢化社会。高齢者の認知機能を改善する為のトレーニングとしてもKinectは役に立てるでしょう。
ロボット
これからますます盛んになるロボット事業。まだ有用な実用例はありませんがKinectを使用する事でさらなる可能性が広がるでしょう。例えば、遠く離れた場所にいる人間の動きをトレースして、ロボットに反映させる事も可能となります。そうなればきめ細かい対応も行えるため、医療やエンターテインメントにも強さを発揮する事が可能となるでしょう。
木曜日担当 Window開発チーム 古村
komu at 2015年09月10日 10:00:12