Kinectを使った……何だコレ?

今回はKinectを使った最近の事例で、とくに変わり種のサービスを紹介していきたいと思います。


Kinect-Powered Cube Unveiled at Decibel Festival



まず、タイトルにもなっている何だコレは?というものです。
動画をご覧頂ければ分かるかと思うのですが、Kinectを使用したアートプロジェクトです。
なので、実用性は特にありません。Kinectで投影された人間に対しても特に意味があるわけでもありません。面白いのはこれがMicrosoftが行っているという事です。
Kinectとは言えば医療向けだとかNUIを利用したコンテンツだとか、それなりにKinectの機能を生かしたアプリが多いのですが、あえてそれにとらわれないいうアプローチは面白いと思います。形を変えて、ユーザーが参加して完成するインタラクティブなアートとして、美術館の常設展示等に使えそうな気がします。

Handpose: Fully Articulated Hand Tracking


次もMicrosoftなのですが、コチラは技術研究を中心に行っているMicrosoft Researchが公開しているデモです。

手をトラッキングしているだけですので、一般の方にとっては何一つ面白い感じはしないのですが、私のような開発者にとっては「おぉ!」と感嘆してしまいます。
なんといっても、手の動きを綺麗に且つ素早くトラッキングしているのは驚きです。現在β版が提供されているKinectV2ですが、正式版ではこれほどの精度でトラッキングが可能となるのでしょうか。もし、そうだとすると先月、新型も発表されたOculus Riftのユーザーインタフェースにも使えそうです。
現在、Oculus Riftの課題として挙げられているのはその操作方法です。折角VR空間にダイビングしているのに、マウスやキーボードを使ってアプリを操作しなくてはいけないというのは味気ないというものです。現在、手の動きのトラッキングとしてLeapMotionが反応速度として優れているのですが、KinectV2でここまで可能だとするとLeapMotionを超えるアドバンテージを持っている事になります。
個人的にはOculus Riftと相性がよさそうなコントローラーは、課題が幾つかあるとはいえ現状ではKinectになるんでは無いかと思っています。

Kinect v2 Viewer – Kinect v2 on iPhone



最後にかなりニッチな事例を紹介します。
これはiPhoneでKinectのモーションテストを行えるアプリです。内容としてはニッチ過ぎて開発者の私でさえピンと来ませんが、KinectとiPhoneの連携というのは面白い着眼点だと思います。これをヒントに新しいビジネスアイデアが生まれそうな気がします。

木曜日担当 Window開発チーム 古村



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